こんにちは、おとパパです。
きょうは妊娠中におけるダウン症の検査方法について書いていきます。
近年、出産の高齢化により、
ダウン症児の割合が増えているようです。
「おなかの子がダウン症かどうか心配。。。」
そう考えておられる妊婦の方、
そのご家族の方がおられると思います。
妊娠中に検査を受けることで、
出産前におなかの子がダウン症かどうかを知ることが出来ます。
ただし、ダウン症の検査方法には、
流産の可能性を伴うものもあるので、
しっかりと知識を身につけてくださいね。
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血清マーカー
妊婦から採血し、その血液から検査をする方法です。
妊婦からの採血のため、流産のリスクはありませんが、
他の検査方法に比べ精度が高くないというのがデメリットです。
検査の精度は約86%と言われています。
精度が約86%ということは、
「検査の結果はダウン症の可能性が低いと言われたが、
出産したらダウン症だった」
また逆に、
「検査の結果はダウン症の可能性が高いと言われたが、
出産したらダウン症ではなかった」
となる可能性が約14%あるということです。
検査が可能な時期は、
「妊娠15週〜26週」
の期間です。
また、結果が出るまでに
「約10日間」
かかります。
そして、費用は、
「約1万円〜2万円」
です。
羊水検査
妊婦のおなかに注射をして、羊水を採取し、
羊水の中に含まれる胎児の細胞を検査する方法です。
赤ちゃんのいるおなかに注射をするため、
流産のリスクはありますが、
検査の精度は99%以上と非常に高いのが特徴です。
流産のリスクは0.06%〜0.3%程度と言われています。
検査が可能な時期は、
「妊娠15週〜18週」
の期間です。
また、結果が出るまでに
「約2週間」
かかります。
そして、費用は、
「約10万円〜15万円」
です。
絨毛採取
妊婦のおなかに注射をして、
赤ちゃんの胎盤になる前の絨毛を採取し、
その絨毛の細胞を検査する方法です。
羊水検査同様、おなかに注射をするため、
流産のリスクはありますが、
検査の精度は98%と非常に高いのが特徴です。
羊水検査との一番の違いは「検査時期」です。
羊水検査に比べ、妊娠初期に検査を受けられるのが、
絨毛検査の特徴です。
検査が可能な時期は、
「妊娠9週〜13週」
の期間です。
また、結果が出るまでに
「約2週間」
かかります。
そして、費用は、
「約10万円〜15万円」
です。
新出生前診断
最近、日本にも導入された、最新の検査方法です。
妊婦から採血し、
その血液中の遺伝子を解析することにより、
胎児の染色体や遺伝子を検査する方法です。
妊婦からの採血のため、流産のリスクはありません。
また、検査の精度が血清マーカーに比べ高いと言われています。
特に、陰性的中率が99%以上と非常に高い精度になっています。
陰性的中率とは、検査で「ダウン症ではない」と
結果が出た場合の的中率のことです。
メリットが多い検査方法ですが、
この検査はすべての妊婦が受けられる訳ではありません。
検査を受けるには、下記のいずれかに当てはまることが条件になります。
- 出産予定日に妊婦の年齢が35歳以上の方
- 妊婦、あるいはご主人に染色体異常のある方
- 過去にダウン症児を妊娠、出産したことのある妊婦の方
また、この検査方法は受けられる病院が非常に少なく、
対応している病院は全国で30程度しかありません。
検査が可能な時期は、
「妊娠10週〜18週」
の期間です。
また、結果が出るまでに
「約2週間」
かかります。
そして、費用は、
「20万円以上」
と言われています。
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まとめ
きょうは妊娠中の検査方法について整理しました。
また、この記事とは別に、ダウン症のエコー診断について
記事を作成しましたので、こちら↓も合わせてご覧ください。
数多くの検査方法がありますが、ベストな方法はなく、
いずれの方法にもメリット、デメリットがあります。
また、検査に関して最も大事なことは、
「検査を受ける前にダウン症のことを知っておく」
ということです。
検査の結果、陽性の結果が出た場合、
「妊娠を続ける」のか、「おなかの子とさよなら」をするのか、
必ず考えることになります。
検査の結果が出てから、
その答えを出すまでに与えられる時間は非常に短く
ダウン症について、十分に知ることはできません。
間違った決断をしてしまわないために、
必ず、検査を受ける前にしっかりと
ダウン症についての知識を身につけておいてくださいね。
プロフィールにも書いていますが、
我が家にはダウン症の長女がいます。
長女が生まれてしばらくは、本当に深く悩みましたが、
いまは楽しく日々を過ごしています。
このホームページでは、
ダウン症に関する基礎的な知識から、
ダウン症児との生活がどのようなものかなどを
実体験に基づいて紹介していきますので、
下記に紹介している記事からご覧ください。
■基礎知識編
■ダウン症の出産確率
■ダウン症児の特徴
■ダウン症児に関するよくある疑問